iPhone でメールを一斉送信するとき、BCC を外さないための手順
3 人以上に同じ本文を送るなら、宛先は BCC。これが唯一の結論で、あとは手順の話です。
それでも「宛先(To)に全員」が減らないのは、iPhone の「メール」では BCC 欄が最初は隠れているからです。ここでは BCC 欄の出し方から、リストを宛先に入れたときの落とし穴、そして「送ったつもりで届いていない人」の見つけ方までを順に置きます。
なぜ BCC なのか——機能の話ではなく、預かり物の話です
宛先欄に並んだアドレスは、受け取った全員が見られて、そのまま転送できます。日本のメールアドレスは「@ の前が実名やイニシャル+生年」ということが珍しくなく、名簿がそのまま配られたのと同じになります。
そして、一斉送信は取り消せません。町内会・PTA・取引先の連絡は、間違いに気づいたときにはもう相手の受信箱にあります。BCC は難しい機能ではなく、名簿を預かった人が最初に覚える手順です。
iPhone の「メール」で BCC を出して送る手順
- 「メール」を開いて、新規メッセージを作成します。
- 宛先(To)の行をタップすると、「Cc/Bcc、差出人」の行が開きます。
- Bcc の欄に、送りたい方を全員入れます。
- 宛先(To)には自分のアドレスを入れます。空のままだと受信側で弾かれやすく、届いたかどうかも確かめられません。
- 件名と本文を書いて送信します。受け取った方に見えるのは、宛先の自分だけです。
「リスト(グループ)を宛先欄に入れる」は近道ではありません。リスト名を宛先に入れると、その場で全員に展開されて To に並びます。結局 BCC 欄に入れ直すことになり、しかも「入れ直したつもりで 1 人だけ To に残っていた」——これがいちばん起きやすい事故です。
何人まで送れるのか
アプリではなく、お使いのメールの提供元が決めています。iCloud メール、会社のメールサーバー、Gmail のいずれも、1 通あたりの宛先数と一定時間あたりの通数に上限を持っています。上限の数字は提供元と契約で変わるので、ここでは書きません。
実務上の目安は、数十人までなら 1 通、百人を超える名簿は 2〜3 回に分ける。分けて送るときは、BCC のやり直しで宛先が混ざらないよう、グループの側で分けておくのが安全です。
一斉送信の 4 つのやり方
| やり方 | 相手に他の人が見えるか | 本文をひとりずつ変えられるか | 手間 |
|---|---|---|---|
| 宛先(To)に全員 | 見えます | いいえ | 少ない(が、事故になります) |
| BCC に全員(手作業) | 見えません | いいえ | 毎回アドレスを集め直します |
| 群簿の一括(BCC) | 見えません | いいえ(全員同じ本文) | グループを開いて 1 回 |
| 群簿の 1 人ずつ | 見えません | はい(「{姓} 様」) | 1 人ずつ送信を押します |
「送ったのに届いていない人」を、送る前に知る
名簿には必ず、メールアドレスを持っていない方が混ざっています。ここを黙って外して全員を「送信済み」にすると、その方たちには永久に届かないのに、痕跡も残りません。町内会の回覧なら一軒漏れます。
群簿は送信の前に「20 人のうち 3 人にメールアドレスがありません」と人数でお知らせします。送信のあとも、その方には「送れませんでした」の印が残るので、電話や回覧など別の手段に回せます。
よくあるご質問
差し込みと BCC は同時に使えますか?
いいえ。BCC の一括は 1 通を全員へ送るので、本文は全員同じです。お名前を差し込むなら「1 人ずつ順番に」をお選びください。20 人なら 20 通、それぞれに「{姓} 様」が入ります。
姓が登録されていない方に「{姓} 様」を送るとどうなりますか?
「 様」という失礼な本文は作りません。姓 → お名前全体 → 会社名 → 電話番号の順に、必ず何かで埋めます。名刺から起こした「山田商店」のように姓も名も無い取引先でも、空欄のまま「様」だけが残ることはありません。
BCC で送ると迷惑メールに入りますか?
宛先(To)を空にしたまま大量に送ると、受信側で弾かれやすくなります。To にご自分のアドレスを入れておくと、判定にも通りやすく、届いたことをご自分で確かめられます。
送信の記録は残りますか?
送信そのものは iPhone の「メール」が行いますので、控えは「送信済み」に残ります。群簿の側には、そのグループの誰に送ったか(送信済み/送れませんでした)の印が残ります。