iPhone の連絡先が五十音順にならないときに、まず確かめること
五十音順が崩れる原因は、突きつめると 2 つしかありません。
①その方に「ふりがな」が入っていない。「山田」を「やまだ」と読むか「さんでん」と読むかは、文字だけでは決まりません。②並べる側が、かなを正規化せずに先頭の 1 文字で行を決めている。この作りだと、カタカナの「ユ」も、半角の「ユ」も、濁点の「ガ」も、まとめて # に落ちます。それぞれ、確かめる場所も直し方も違います。
①ふりがなが無いと、漢字のお名前は並べようがない
iPhone の連絡先には、氏名とは別にフリガナの欄があります。ここが空の方は、五十音のどの行に置けばよいかを文字から決められません。多くのアプリは、読みを推定するか、# にまとめます。
やっかいなのは、ふりがなだけが後から消えることがある点です。その現象については 連絡先のふりがなが消える・勝手に変わるとき に、経路別にまとめました。
②「ユ」が # に落ちるのは、正規化していないからです
素朴な作りは、「よみの先頭 1 文字が『や』『ゆ』『よ』のどれかに完全に一致するか」で行を決めます。この一行の判定が、カタカナの「ユ」、半角カナの「ユ」、濁点つきの「ガ」、小書きの「ャ」、「ヴ」「ヷ」をまとめて取りこぼします。落ちた先が # です。
正しくは、行を決める前に順番に均します。半角カナ→全角(ユ→ユ)、濁点・半濁点を外す(が→か、ぱ→は、ヴ→う)、カタカナ→ひらがな(ユ→ゆ)、小書き→並字(ゃ→や)。この順でないと取りこぼしが残ります。
どの表記が、どの行に入るか(群簿の判定)
| 表記の例 | 入る行 | 理由 |
|---|---|---|
| ユキオ / ユキオ / ゆきお | ヤ行 | 半角カナは全角に、カタカナはひらがなに直してから行を決めます |
| ガ・ギ・グ(濁点) | カ行 | 濁点を外した形で行を決めます |
| パ・ピ・プ(半濁点) | ハ行 | 半濁点も同じく外します |
| ヴ | ア行 | 濁点を外すと「う」になります |
| ヷ | ワ行 | 濁点を外すと「わ」になります |
| ャ・ュ・ョ・ッ・ァ(小書き) | 並字と同じ行 | ゃ→や、っ→つ、ぁ→あ に均してから見ます |
| 「ー」で始まるよみ | 次の字の行 | 行を持たない字は読み飛ばして、次の字を見ます |
| Smith / abc(英字) | A | 英字はまとめて A の見出しに置きます |
| 山田(旧姓さくら) | # | 人名では、漢字に当たった時点で止めます。後ろの仮名を拾うとサ行に紛れ、ヤ行をいくら探しても出てきません |
| 株式会社ヤマダ商店(会社名) | ヤ行 | 会社名では逆に読み飛ばします。株式会社・有限会社・合同会社は飛ばして本体で引くのが、日本の名簿の慣習です |
| 山田商店(手掛かりが漢字だけ) | # | 当てずっぽうで別の行に入れるより、# に置いて直せるようにします |
名簿を扱う人にとって、# は「行方不明」と同じです。探しても出てこない場所に人が沈むくらいなら、# に置いてその場で直せる導線を出すほうが誠実だと考えています。群簿で直したよみは群簿の帳簿に保存され、再起動しても残ります。お手元の連絡先のフリガナ欄には書き込みません。
標準の「連絡先」で確かめる場所
iPhone の連絡先の並びを確かめる・直す
- 「設定」→「連絡先」→「並び順」で、姓と名のどちらで並べるかを選びます。
- 同じ画面の「表示順」は、画面に出るお名前の並びです。並び順とは別の設定なので、両方を見てください。
- 個別に直すときは「連絡先」でその方を開き、「編集」→「フィールドを追加」→「姓(フリガナ)」を足します。
- 会社名だけで登録した取引先は、「会社名(フリガナ)」を足すと五十音の行に並びます。
よくあるご質問
群簿は、ふりがなを連絡先に書き込みますか?
いいえ。読むだけです。推定したよみも、お客様が直したよみも、群簿の帳簿に保存します。連絡先の氏名・フリガナ・電話番号・住所は変更しません。
群簿でよみを直すと、iPhone の「連絡先」の並びも直りますか?
直りません。群簿の中の並びだけが直ります。連絡先に一切書き込まないと決めたことの、裏返しの制限です。標準の連絡先の並びを直すには、上の手順でフリガナ欄をご自分で足してください。
会社名だけの取引先は、どこに並びますか?
法人格を読み飛ばして本体の読みで並びます。「株式会社ヤマダ商店」はヤ行、「有限会社さとう工業」はサ行です。人名と会社名で規則を分けているのは、どちらかに寄せると片方が # に沈むためです。
よみの推定はどのくらい当たりますか?
群簿は「正確に識別します」とは申しません。iPhone の日本語辞書から読みを取る方法なので、珍しい読みは外します。自信が持てないものは推定せずに # に置き、その場で直せる導線を出します。当てずっぽうで別の行に入れるほうが、探せなくなるぶん困るからです。